2011年7月19日
東京都漬物事業協同組合 理事長
全日本漬物協同組合連合会 副会長
関東漬物協議会 会長
泰地 武

２０１１年度暑中見舞いご挨拶
新しいビジネスモデルに挑戦

暑中お見舞い申し上げます。

平素は関係官庁はじめ関係団体並びに業界各位におかれましては、格別なご指導ご支援を賜り誠に有り難く厚く御礼申し上げます。

去る３月１１日の忌まわしい東日本大震災により日本経済を直撃し、政府機能は依然と麻痺状態が続いている中で、ライフラインの流通機能は着々と回復して来つつあることは業界にとってやや救われていると思っております。被災にあった皆様方には心よりお見舞い申し上げますとともにご冥福哀悼の意を捧げます。

震災前の失われた２０年のデフレにより企業が縮小ぎみに推移し内部留保が目減りの中、あの震災で一変、徐々に復興需要も始まって来ていますが、大きな問題は福島原発が発端となる日本全域の電力不足が日本の産業構造に大きく変化が始まるということが懸念されます。物作りが得意な日本産業は高い人件費、高い法人税、ＥＰＡ．ＴＴＰ問題，円高とリスクが高く産業はグローバルに海外シフトも徐々に進行が始まるように思われます。

なお且つ、石油や食糧さらには鉱物等資源の少ない我国では大きく変化が余儀なくされ、国内の閉塞感から、発展著しく人口の多い近隣国のアジア圏に新しい市場と受け入れられる産業のビジネスモデルが生まれるように予測されます。

我が業界を見てみると、特に東日本に於ける原発による風評被害と作付けに懸念される原料不足等々予断が許されない状況にある中で、伝統食品の漬物は勿論継承しながら、より惣菜に近い簡便性のある世界に通じる商品開発が望まれます。必要以上に物を買わない状況が今後の課題となると思われますが、業界の英知を結集し時代に合ったビジネスモデルに挑戦しようではありませんか。

大変厳しい現況ではありますが、お互いに切磋琢磨を図りながら業界発展にご尽力を賜りながら、円滑に組合活動が推進できますよう尚一層のご支援ご協力をお願い申し上げて暑中のご挨拶と致します。

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