2010年1月1日
全日本漬物協同組合連合会 副会長
関東漬物協議会 副会長
東京都漬物協同組合 理事長
泰地 武

平成22年度年頭所感
企業の良心で生活者視点に立つ経営を

新年明けましておめでとうございます。

平素は関係官庁はじめ関係諸団体並びに業界各位におかれましては格別なご指導とご協力を賜り誠に有り難く厚く御礼申し上げます。

激変の平成21年は金融危機から自動車や家電を始めとするあらゆる業界に業績を悪化させた衝撃は非常に大きかった年と言えます。

この一年政府も国民もどうしていいか分からず右往左往し、不満が積もっていたことが衆議院選挙で民主党の大勝に繋がったと思われます。

新政府は11月からは予算編成に伴いこれまでに貯まった垢を排除するために事業仕分けで躍起となって努力されており、成果が上がる事に期待はしているものの今一つ限界が感じられます。

さらに11月末になって突然とドバイショックが起こり円高と株安で財務省はじめ経済界が大慌てで対処に翻弄させられましたが、円高.株安は世界から日本を評価されたわけではなく、景気の回復力の弱さから二番底も懸念されており、新政権には慎重な政策運営が求められております。

今回の選挙で国民は「暮らしやすい国」と世界から「期待される日本」を望んでおり、その為の国民目線の「新しい政治」や「国のかたち」を切望しているものと考えております。

不況に強い食品業界もご多分に漏れず荒波に巻き込まれ、冷え込む消費を刺激しようと当初は「安くても高品質なPB商品」を開発して奮闘したものの、安値合戦でも伸びぬ客足とお買いあげ点数の減少で大変苦戦を強いられているのが現状と思われます。

安売り合戦では価格だけが先走り商品が二の次に成り、次から次へと安くなり、品質を落さざるをえなくなり生活者から評価されなくなってきています。

本来生活者が求める物の価格とのギャップが目立ち売上に繋がらなくなることは明白で、ようやく一部の小売業から割安感で浸透しているPB商品から、品質に比重をおいた「こだわりの独自商品」いわゆる高級PBの新段階が出始めて来ており、様々な要素が見られております。

現状は生き残りを賭けた商戦でもありますが、キーワードは「生活者視点」「良い仕事」「企業の良心」で企業は社会の一員として考えていけばおのずと社会と調和し、そう言った中から「良い物を判断」ができ「選べる市場」に期待出来るものと考えられます。

平成22年寅年は八白土星の星回りにあたり、この年は物事が生まれて成長していく年と言われており、本年はまさに運気の好転を願う絶好の機会でもあります。各位におかれましてもご精進の上本業に励まれますよう祈願するものであります。

本年も組合員の皆様方のご協力のもと、組合運営に全力投球で邁進してゆく所存でおりますので、何卒関係各位の温かいご支援ご鞭撻賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

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