2009年1月1日
全日本漬物協同組合連合会 副会長
関東漬物協議会 副会長
東京都漬物協同組合 理事長
泰地 武

生活者の変化に安全、安心で毅然とした対応を
[平成21年度年頭所感]

新年明けましておめでとうございます。

平素は関係官庁はじめ関係諸団体並びに業界各位には格別なご指導とご協力を賜り誠に有り難く厚く御礼申し上げます。

平成20年は食品に農薬混入問題や偽装問題で始まり、米国のサブプライムローン問題を発端とした世界的な金融危機に煽りを受け株価の大暴落と原油の乱高下と、内外共に大変めまぐるしい一年でありました。

わが国においても衝撃は加速した円高、株安は企業だけにとどまらず、生活防衛を強める家計にも影響され、本当に必要な物しか購買力がなく、生活者心理が一段と冷え込む中、尚かつ低価格志向と安心で安全な国産にこだわりが顕著になってきております。

未解決の冷凍ギョーザや産地偽装問題があったウナギ、さらには高濃度の有機リン系殺虫剤が検出した冷凍インゲン等は「国産にこだわる」「できれば国産がいい」が生活者の大半をしめ、国産品であっても「お店に出回るまでの日数が出来るだけかからず、新鮮で味のいい物」に安心感を期待されています。

一方では現在でも加速している世界人口の増加により、食料の争奪が地球規模で深刻化することも懸念されており、「食」は人間の生命に欠かせない大切なものであり暮らしに根ざした観点から確立しなければならないと考えます。

売場に立って見てますと「表示をしっかり確認」する買物客が殆どで、どのような条件なら輸入品で代替になるかを考えると、安全で安心はもとより「国産より品質や味がよく、価格が安い」が求められており、我が業界あげて鋭意努力し続けることが業界発展に繋がることと考えます。

フードアクションニッポンによれば「安心を、未来へつなぐ食料自給率1%アップ」運動を推進しています。子供たちの子供たちも、その、ずーっと先の子供たちも食べていけますようにと食の未来を願っており、私は「子供たちの子供たちも、その、ずーっと先の子供たちも漬物を食べて頂きますよう」念願するものあります。

本年も組合員の皆様方のご協力のもと、組合運営に全力投球で邁進してゆく所存ですので、何卒関係各位の温かいご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

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東京都漬物事業協同組合 事務局
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